「まいたけは、官能小説も書いています。
オリジナル官能小説『勝利祈願』をお楽しみください」
『勝利祈願』
美輪子は椅子の下からじわじわくるこの振動に思わず声を上げそうになっていた。
美輪子の乗っている市営バスは、雨のせいか混雑していた。座席はいっぱいで、
立っている人たちもたくさんいる。美輪子は一番後ろの窓際の席に座っていた。
この座席のスプリングが壊れているらしく、少し椅子の中央が盛り上がっているのだ。
この突起が、ちょうど美輪子の股間のいちばん感じる部分にあたっている。
突起があたっている肉の芽は、ここ数ヶ月頻繁にしているオナニーで開発され、
かなり感じやすくなっていた。そこにバスのエンジンの振動が伝わってきて、
まるでバイブをあてられているようなのだ。
美輪子は少し体をずらしたかった。だがそれはできない。
なぜなら、この長椅子には、通常大人7人座れるところを、後から子供を1人
無理やり座らせたため、乗客はピチピチに座席におさまっており、美輪子は1ミリも
動けない状態なのだ。
隣に座っている若い男の太ももが、美輪子の太ももにぴったりとくっついている。
もう20分以上もこんな状態が続いているのだ。
美輪子の父親は市の総合病院に入院している。
美輪子は、仕事が休みの日には必ず父の見舞いに行く。
駅前でバスに乗り、いつもなら10分とかからない道のりだかが、今日は雨で車が
渋滞しているせいかなかなかバスは進まなかった。
美輪子の額にじっとり汗がにじむ。
(あそこが湿ってパンティの布地が張り付いてきているわ。
これ以上刺激されたらスカートまで染みになっちゃう)
美輪子の白いミニのフレアースカートから、銀色のミュールを履いた素足が
伸びている。足に力を入れて声を出さないように必死にこらえたが、バスの振動は
容赦なく美輪子の股間を襲う。
満員のバスの中で、ひとりだけ性的に興奮しているという、この恥ずかしい状況から、逃れたい。そう思いつつも、密かな快楽を悦んでいる自分もいる。
それにさっきから、隣に座る若い男がちらちらと美輪子の胸元に視線を送ってくるのも気になっていた。
(つづく)
第一話はここまでです。
さあ、何が始まるんでしょうね。
続きが気になる方は、
これから随時アップしていきますので、ぜひチェックしにきてくださいね〜!